2005年 秋季、埼玉・千葉・茨城地区大会日程 

 暑い夏が始まり、あと1ヶ月とちょっとで秋のシーズンに入る。他の高校は秋に目標をおき、クリスマスボウル出場、そして日本一を目指して本格的なシーズンインとなる頃ですが、ご存じのように、我がBEARSは新旧交代の時期。秋のシーズンには2年生1名・1年生14名の合計15名で臨むことになります。
 今年度、新入部員は例年になく多くの部員が入部し何とか秋のシーズンが戦えるようになったものの、まだまだコンタクトもままならないビギナー状態。一方、初戦の川越東高校は近年入部生徒数が激増して40名以上の大所帯チームへ成長してきた学校であり、戦況はきわめて厳しいことは否めない。しかし、今シーズンはあくまでも試練のシーズンとしてとらえ来年の春、再来年の春のシーズンに目標を置き、「古豪復活」を旗印に日々努力しています。初めて防具をつけて少しずつモチベーションを高く練習している。そして、初めての夏を迎えることで、新入生は少しナーバスになる頃。OBの皆さんもきっと同じような経験があるはず。昔に比べると本当にソフトにソフトに、そしてソフトに練習は行っているつもりですが、生徒にとっては同じ夏・・・。今年から、私も岡室先生のお手伝いを始めているからかなあ・・・、とちょっと反省しています。でも、やるからには勝利できるチーム作りを目指して、「古豪復活」プロジェクトは進行中です。OB諸君、あの暑い高校1年生の夏を今一度思い出し、各職場でがんばって下さい。そして、時間があれば是非とも現役選手の良き相談相手になって下さい。

 そこで、この夏のスケジュールを公開します。
 OB諸君の参加を心からお待ちしています。(是非とも、押し入れから防具を取り出し持参してきて下さいね。)


2005年夏期休業日中のスケジュール(7月22日〜8月31日)
22日(金) OFF 12日(金) AM8:45〜 第1グランド
23日(土) PM15:30〜 第1グランド 13日(土) AM8:45〜 第1グランド
24日(日) シーガルズ・クリニック PM10:00〜 14日(日) AM8:45〜 第1グランド
25日(月) PM15:30〜 第1グランド 15日(月) お盆休み

(15日〜19日)
26日(火) OFF 16日(火)
27日(水) 台風上陸の予報があるため、練習中止(25日時点) 17日(水)
28日(木) PM15:30〜 第1グランド 18日(木)
29日(金) PM15:30〜 第1グランド 19日(金)
30日(土) PM15:30〜 第1グランド 20日(土) AM8:45〜 第1グランド
31日(日) OFF 21日(日) AM8:45〜 第1グランド
 1日(月) PM15:30〜 第1グランド 22日(月) スクリメージ vs 埼玉平成 PM15:00〜
 2日(火) PM15:30〜 第1グランド 23日(火) OFF
 3日(水) OFF 24日(水) AM8:45〜 第1グランド
 4日(木) AM8:45〜 合宿準備 25日(木) スクリメージ vs 敬愛学園 (台風のため中止)
 5日(金)  山中湖合宿 (5日〜8日)
宿泊場所:レインボー山中湖
練習場所:筑波大学グランド
26日(金) AM8:45〜 第1グランド(台風のため中止)
 6日(土) 27日(土) OFF
 7日(日) 28日(日) AM8:45〜 第1グランド
 8日(月) 29日(月) AM8:45〜 第1グランド
 9日(火) OFF 30日(火) AM8:45〜 第1グランド
10日(水) OFF 31日(水) OFF
11日(木) OFF  1日(木) 合同HR
2005 CLINIC LEARN A TECH Obic Seagulls 
クリニック終了後、各パートごとに優秀選手が発表され、
ライン部門では宮田選手が表彰を受けました。宮田君おめでとう。
 毎年「海の日」に開催されていたオービックシーガルズ主催の高校生クリニック「2005CLINIC LEARN A TECH for High School Players」に参加してきました。
 実は、日程の欄でも書いたように、梅雨が明け、夏休みに入り毎日練習が続き選手も1年生が主体であるだけにちょっとナーバスになり始めた時期でもあったので、ちょうどいいタイミングでした。(といっても、3勤1休パターンで昔の人たちにとってはうらやましいくらい楽勝だと思うでしょうが・・・。)
 今回の参加は対象が高校1年生のみということでしたが、BEARSからは中学3年生も含めて15名が参加し、佼成学園、日大鶴ヶ丘高校、早稲田実業、堀越学園等の高校生と一緒に練習してきました。OBの皆さん、といっても11期生くらいまでのみんなにとってはこうした企画が高校時代にあればどんなに楽しかったかと思うことでしょうが・・・・。
 さて、練習の方はオービック・シーガルズ HC大橋さんの熱心な指導のもと、コンタクトの基本からじっくりとクリニックを受けてきました。昔は「ヘルから入れ!」なんて言葉が平気で交わされていましたから、今のフットボールは実に安全に気をつけて取り組んでいることが分かります。4ポイントからのダミーへのブロッキングも今ではヘッドオンから始めるということはほとんどしない。これまた昔はヘルメットのフェイスガードの上についているメーカーのロゴ(たとえば昔ではバイク、そしてリデル等ですね)を目安に、そこから当たっていけ等といってました。今ではヘルメットからのタックリングも反則にとられる(スペアリング)時代ですから、実に安全に、そして効率よく行われています。

 大橋HCが何度もいっていた『頭や、上半身だけで当たるのではなく、下半身から、特に腰から動き出して押し出す動きが上半身や腕に伝わる。結果的に頭が相手触れることがあるが、ブロックの基本はまず下半身の動きを重要視することが大切です。』という指導は今の安全なフットボールを象徴する言葉でした。こうしたクリニックに参加すると、改めて安全に対する認識が深まり、とても充実した時間であったと思う。今後はここで学んだこととともに、今チームが抱える問題点をどう処理して、自分たちのチームにあった練習方法としてとらえていくかが指導者に与えられた課題だと思う。まだ、経験の浅い我がチームにとっては、ラインのアサイメントも明確にして取り組む必要があり、DLをその時、その時その時の動きに合わせてチョイスするようなブロッキングや、ゾーンブロッキング等は長い時間オフェンスとディフェンスの両方をやらなくてはならない今の選手事情では難しい。今後はやはり単純に、ブロックする相手を決めブロックすることで、テクニック的にはオープンハンドで突き出す腕の力とブロックし続けることが出来る脚力。相手を突き飛ばすことは出来ても、その後DLをどうコントロールし続けることが出来るかがOLには要求される。そうなるとオープンハンドだけではコントロールできないので頭と上腕を曲げた状態でのブロッキングや、ホールに対して体を入れて壁を作るテクニック等が必要になってくる。こうしたことは1週間そこそこでは身に付くことは難しい。やはり日々の反復から、あるいは試合から学んでいくことが多い。選手諸君、今日のクリニックを今後の練習に生かして下さい。

追伸:うちのグランドでは死にそうな顔しているけど、シーガルズの芝生グランドで5分ずつ進んでいくメニュー、いつも冷たいドリンクが用意されている環境、そしてシーガルズの選手から『おっ、いいねえ〜。』を連呼され、みんな笑顔笑顔で取り組んでいいました。やっぱり怒られるよりほめられる方が楽しいよな・・・・。でもさ、彼らの『いいねえ〜』の”いいねえ”はどのくらいいいのだろう。QBグループをずっと見ていたが、佼成学園の1年生QB、さすがに中学校時代からフラッグで経験しているらしくできあがっている。でも彼へのアドバイスにはあまり『いいねえ〜。』は連呼されなかった。『そっ、そうだ!』は細かなアドバイスに対して発せられたシーガルズの選手からの声。この違いをみんな分かったかな?

感謝:シーガルズオフェンスコーチの青木君いろいろと対応してくれてありがとう。特に、ヘルメットを忘れたうちの選手にシーガルズのヘルメットを貸してくれて本当にありがとう。彼にはしっかりとグランドに帰ってから熱い指導をしておきます。(笑)
まもなく開幕(05.8.28)
 まもなく秋季地区大会が開幕する。BEARSは例年のごとく新チーム体制でのぞむ。合わせて、今秋のメンバーはなんと2年生1名・1年生11名の合計12名という非常に少なく、しかも若すぎるメンバーである。夏休み中の22日(月)には埼玉平成高校と合同練習およびスクリメージを実施した。当日は、QB浅岡選手(1年)が疲労骨折で戦列を離脱しており、中学3年生の期待の新人寺村選手がQBとしてオフェンスを指揮したが、予想通り数多くの反省点や課題の残る結果となった。これから迫るシーズンに対しては非常に、非常に苦しい展開となることは予想できるが、とにかくBEARSの一員として最後まで一人一人が責任感と自覚を持ち、気迫のこもったプレーを展開してほしい。そんな中、ルーキーの中で将来期待できる選手も見いだすことが出来た。それは1年生RBの戸田選手である。当然ながらリャンメンの中、多くの選手が暑さに顔をしかめる中、淡々とプレーを遂行しボールをゲインさせる姿はこれからが楽しみな選手である。OBの皆さんも是非とも後輩にアドバイスをしにグランドまで応援に来て下さい。

「夏休み中に練習に参加して・・・。」
今年は顧問に復帰し久しぶりに夏休み中の練習に参加した。昔とは環境も選手層もまるで違う中での練習であるために多少とまどいもあった。それだけに、なにも分からない1年生に対してちょっと次元の高い要求をしてしまったために退部者を出してしまったことが岡室先生にも申し訳ないと思っている。しかし、反面部活動の一番の基本は生活習慣だと思っている。勿論アメフトの技術力が向上することは大切な要素だけど、それ以前に礼儀やモラルそして人としての生き方を習慣づけることがもっと大切な要素だと確信している。今の生徒達は昔に比べると(失礼!)頭脳明晰。でも創意工夫・知的好奇心に関しては不足がある。もっと、自分たちでモチベーションを高めて取り組めると思う。それには、日々の生活面で基本に立ち返り、一つ一つの取り組みに緊張感が必要。上にはもっと上がいて、それに向かって絶対に負けるものか思い、熱い情熱を持って取り組んでいけるエネルギーがほしい。小さくまとまり、飛躍的な夢(口では高い目標をいうけど・・。)を持とうとしていないような気がする。『俺たちこんなモンだよ・・・。』と勝手に決めるのがたまらなく残念だ。とにかく意識改革。それがクリアできた時、本当に「古豪復活」は達成できると確信している。
1回戦
2005年9月11日(日) 花咲徳栄高校G
9:30 KICK OFF  天気:晴れ(8分正式計時)

BEARS、川越東高校に完敗!

Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
川越東高校 26
BEARSは試合前のセレモニーで勝敗がつく。
そんな畏怖堂々たる姿勢で他を圧倒したい。
 得点からいえばよく頑張ったといえよう。もっととられるかと思った。選手は皆1年生、練習時間も他校に誇れるほど費やしていない。怪我人が多く、また、病気や私用でとほとんど全員が一同に集まることがない状況でのこの結果は及第点なのではないだろうか。しかし、気を張ってフィールドで戦ってたのは前半までで、後半はほとんど意欲喪失の中での戦いぶりだった。OB諸君も記憶にあると思うが、後半始まって5分経過あたりが一番きつい。特に少人数だとこの時間帯がいかに勝利することに対して執念を持って取り組んでいるかが分かる一瞬だ。いわゆる壁である。
 
 今日のゲーム、前半はすべて自らのミスで自陣内でのディフェンスを余儀なくされ易々と得点を与えてしまった。後半は残念ながらラインがめくられっぱなしで、シリーズでディフェンスするといった戦術面でのアドバンテージを得ることは出来なかった。しかし、周りの評価は『1年生だけなのによく頑張った。』や『来春が楽しみですね。』というメッセージが多かった。でも、この言葉に惑わされてはいけない。今シーズンは1年生だけの若いチームで戦っただけで、来春はもう言い訳は効かないからだ。確かに、周りのチームより若いチームで一足先に体験させることは出来た。だから負けても言い訳の余地はいくらでもある。問題はこれからである。来春は、周りが新チームななる中、江戸取だけはチームが変わらない。そこからは本当に実力がものをいう世界になる。それには、もっと、もっと勝利することにどん欲になってほしい。今、SIC地区は混戦である。それも以前に比べてどのチームでも優勝できるチャンスが出てきた。それは、どのチームにも圧倒的な強さがなく、且つ受験のため春終了後チームが若返る傾向が多く連覇できる環境がないからである。

 アメフトは頭脳明晰な集団が勝利するといわれるが、それは関東選手権という舞台でのこと。地区ではまず個々の意欲がものをいう。それだけ、まだSICはシンプルである。現役BEARSのメンバーにはもっともっと、この高校時代に自分の人生を誇れる努力をしてほしい。

 どんな努力?それは、”熱い、熱い魂を持つこと”・”他の高校生よりアメフトを溺愛すること”・”そして、ルールに精通すること”だと思う。岡室先生が試合前に部旗だけをもっていた。キックオフ前に部旗を囲んでハドルするために用意したものであるが、残念ながら部旗を掲げる棒がなかった。だからOBからのエネルギーを現役に伝達することは出来なかった。ユニフォームを忘れた選手もいた。これではまだ神様が簡単に勝つことを許していないのだと思う。江戸取は勉強するために通う学校である。でも、勉強以外の時間をすべてアメフトに捧げることができたなら、必ず結果は出てくる。そして、それが自分自身へのプライドとなるだろう。これは難しい要求だろうか?過去多くのOB達がこれを有言実行し結果を出してきた。「古豪復活」この言葉を現中学3年生から自分のこととしてとらえ来春への目標としてほしい。